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みなとみらいに北朝鮮の工作船展示!海上保安資料館横浜館に行ってきた。

投稿日:2018年5月11日 更新日:

沖縄移住前は、長く横浜に住んでいたあてくし。ある日、赤レンガ倉庫周辺をプラついていました。すると、ふと海沿いの建物が目に入ったんです。そこには、青字で「工作船資料館」の文字が書かれていて驚きました。だって、横浜のみなとみらいってデートスポットなんですよ。誰もがフワフワと楽しく過ごしているんです。そんな所に不穏な「工作船」です。これ、めちゃくちゃインパクトあるでしょ!興味を持って訪れてから5年以上経過し、久し振りに見学しに行てきました。

横浜・みなとみらいにある海上保安庁の資料館「工作船資料館」と、巡視船あきつしま(PLH32)

遠目にはデカデカと工作船資料館って書いてたけど、正式には「海上保安資料館横浜館」っていうんですね。海上保安庁の施設だそうで、建物左には横浜海上保安部が、建物右には巡視船あきつしまが停泊していました。

海上保安資料館横浜館「工作船資料館」の入り口。

工作船資料館に入ると、めちゃくちゃデカくて錆びてるオンボロ船!

ドーンと現れる工作船。

物々しい工作船に度肝を抜かれ、すっかり読み漏らした海上保安資料館横浜館の挨拶文。2004年に開館したこの資料館は、日本周辺海域の現状と海上警備への理解のために作られたそうです。ここには2003年12月22〜23日に発生した「九州南西海域工作船事件」の回収物を展示しています。入場料は無料です。

海上保安庁の資料館「工作船資料館」の挨拶文。

展示物の見学に戻りますと、この工作船は船首から船尾まで30m近い大きさがありました。想像していた以上のデカさです。ぱっと見は漁船っぽい形だけど、船底がV型になっていて高速航行が可能になっている点が漁船との大きな違いだと説明がありました。

「工作船資料館」に展示された工作船。デカい。

激しい銃撃戦があったと思わせられる弾痕。

工作船に残る弾痕が物々しい。

説明を読んでも全く理解できないものの、この船には何かしらの偽装工作がされていたんだなぁと思わせられる説明文。

工作船の主機関排気口(第1機関室)

携行型地対空ミサイル発射機やロケットランチャー、32mm無反動砲、82mm無反動砲、7.62mm軽機関銃などの武器も回収したそうです。これらの武器の多くは、この工作船事件で日本の巡視船に向けて使用(攻撃)されたとも。

工作船から回収された携行型地対空ミサイル発射機。

館内には詳しく教えてくれるガイドさんもいて、タイミングが合えばいろんな話を聞かせてもらえると思います(毎回別の来館者に説明をしていて、なかなかチャンスが巡ってこない)。

「工作船資料館」のガイドさん。

工作船資料館の入り口からたった数メートル進んだだけで、かなり衝撃を受けました。TVやネットのニュースで不審船が云々、工作船が云々と言われても、「大変なことが起きているなー」と他人事だったんです。いや、それがまさか、この何気なく訪れた資料館でこんなに衝撃を受けるだなんて。

工作船資料館内部から入り口方面を振り返る。

船のお尻部分にも驚きました。船って、普通こんな扉ないでしょ、フェリーじゃないんだからさぁ!

工作船のお尻部分の扉が開放され、内部が確認できる。

船尾部分が観音開きになる構造には、意味がありました。扉の奥の空間には、沿岸部へ接近するために使う小舟を格納していたそうです。

回収された小舟とゴムボート。

小舟の他にも水中スクーターやゴムボート、防水スーツ、シュノーケルなども回収したそうな。何に使っていたのか、想像だけで恐怖だわ...

シュノーケルなどの潜水用具も回収されている。

船尾部分の扉の奥は小舟を格納するために広い空間になっているのですが、中の様子も詳しく確認することができました。巨大な燃料タンクがあったり、浸水防止の作業跡があったり。

工作船内部の燃料タンク。工作船内部の浸水防止作業跡。

なかでも絶句したのが「自爆によりできたと思われる破口」の説明。そこには1メートルもの穴がありました。映画じゃないんだよ、リアルに自爆だよ...

工作船内部にある、自爆による破口。

九州南西海域工作船事件の概要も展示されています。

九州南西海域工作船事件についての展示。

大まかには「工作船の発見から停船命令、威嚇目的の射撃、工作船からの攻撃・被弾、正当防衛射撃、工作船の自爆による沈没」という流れでしょうか。

工作船の航跡図。

自国で実際に起こった事件なのに、報道されたのかなぁ。されたとしても、全然記憶に残っていない。もう、ほんっと衝撃を受けっぱなしです。

逃走、発泡から自爆までの展示。

この二連装機銃の回収時、銃弾が装填された状態だったそうです。こんなので船の上から狙われたらひとたまりもない!

こんな設備があるなんて、完全武装した船じゃないか!

細々とした回収物の展示がたくさんあった中で、一際目についたのが、こちらの自爆用スイッチです。ピンボケしているんですけれども、スイッチにはハングルで「自爆」と書かれているそうです。

工作船から回収された、自爆用スイッチ。

ハングルでどこの国かは2つに絞られますが、金日成バッジが回収されたことからも北朝鮮の工作船とわかりました。

工作船から回収された、金日成バッジ。

さらには、回収した携帯電話の通話履歴から日本国内の暴力団と連絡を取っていたと判明したそうで...

回収した携帯電話と英ハングル辞典。

つまるところ、この工作船は暴力団を相手に覚醒剤などの運輸・受け渡しをしていたとかなんだとか。平和じゃないなぁ。

工作船の活動目的の展示。

工作船は上から眺めたり、弾痕に近づいて確認できます。資料館の上部にはモニターが設置されていて、そこでは工作船との攻防の動画が流されています。音声が聞き取りにくいのですが、それも含めて危機感しかありません...

工作船を高い位置から確認できる。館内にはモニターも。

工作船のまわりを一周して、展示はそろそろ終わり。最後の最後まで偽装工作の跡や、弾痕だらけでした。

工作船の偽装工作跡や、弾痕。

ちなみに、日本の領域で発生している不審船の発生区域なのですが、九州の南の海域だけでなく、日本海側全域で起こっているんです。最近だと2017年11月に北朝鮮の木造船が北海道の松前付近を漂流し、無人島の松前小島に上陸。小屋を荒らすなどの事件となりました。松前はあたしの家系的にも縁があり、この件は他人事ではありませんでした。そのニュースを見た時に思い出したのが、この工作船資料館です。日本の領海で、工作船や不審船を見つけた数の方が少ないのかもしれません。事件として報道されないことも多いかもしれません。いずれにしろ密航なんて、よくわからないから不安だなぁ。

日本の領海の過去の不審船事例。

そんなことを思いながら階段を降っていると、うみまるショップというお土産販売所が!ここでは海上保安協会のオリジナルグッズや出版物を販売しているそうです。キャップや衣服が中心で、タオルやDVD、マグなどもありました。

海上保安庁の資料館「工作船資料館」のお土産販売コーナー。

ということで、横浜・みなとみらいにある「工作船資料館(海上保安資料館横浜館)」を訪れました。沖縄移住した後、この場所について何度も書きたいと思ってました。それは単純に、みなとみらいなのにこんなに物々しい施設がある!という珍しさと、訪れた時の衝撃を書き残したかったから。横浜が好きな人や横浜在住者でも、この工作船資料館を知らなかったりします。横浜赤レンガ倉庫から海側に歩いてすぐ。これだけ立派な展示があって入館料は無料です。日本の領海内でこんな事件が起きているとか、海上保安庁ってどんなことしてるのかとか、この記事を見て興味が湧いた人は、一度訪れてみてください。
終わり。

住所:〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港1丁目2-1

(*・ω・)つ 神奈川食べ歩き情報もどうぞー♩

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  • この記事を書いた人

ユッキー

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