どうも、なかのひとことユッキーです。走り出して10分後に転んだ日から11日後の2015年11月4日、沖縄赤十字病院で観血的整復固定術という手術をしてきました。
沖縄赤十字病院での手術当日。
11月4日、入院2日目
朝6時半、起床。7時過ぎに検温。麻酔科から出ている胃薬を飲む。手術前なので朝ごはんは無し。8時半頃に着替えるらしく、それまで暇なので1記事書く。
8時半。膝までの高圧ストッキングを履く。血栓症予防だそうな。
手術着に着替え、9時ぴったりにオペ室があるフロアへ。テレビで見るような手洗い場があり、オペ室も6箇所以上あるのか、フロアがめちゃくちゃ広い。オペ室もとんでもなく広い。バスケのコートが置けそうなほど。凄いな、赤十字病院。
鎮静剤の導入からオペ開始。
まずは点滴を入れる。鎮静剤が打たれ、20分くらいでぼーっとし始める。この時点で既に眠気が。麻酔科医には「酒飲みなのにこれだけで?」と言われたけど、そもそも何故酒飲みと知ってるのか。
麻酔科医によると、このあと麻酔を打つまでに30分、麻酔が効き始めるまでに30分。オペ室に入ってから手術開始まで2時間かかるとのこと。わたしは全身麻酔ではなく左腕の局部ブロック麻酔を希望していました。そのため、左側の首元をイソジンで3回消毒され、エコーで神経の状態をチェックしながら麻酔の針を首元に刺されます。針が体に入っていく感覚はあり、途中痛くて涙が出たけど、その後はぼーっと、うとうと。
麻酔科医がアイスノンを使って麻酔の効き場所をチェックし、範囲を印付けます。気が付いたら、リハビリテーションクリニックやまぐちの山口先生がいて、挨拶してくれました。電話いっぱいしちゃってごめんねー、と気さくに話しかけられ、こちらも月曜のテンパり具合について謝った気がします。ぼーっとしていたので、うまく伝えられたかわかりません。山口先生が手術するのかしないのか、はっきり聞いていなかったので、お姿を見て安堵しました。この方は、不思議と安心感を与えてくれる先生です。
そうこうしてる間に少し寝てしまい、ハッと気付くと既にオペが始まっていました。切られる感覚はあるけど、ペンでスーッとなぞる程度の感覚でしかなく、全く痛くない。折れた鎖骨が皮膚のすぐ下でよかった。
麻酔科医のおかげで、笑って寝てオペ終了。
その後も寝ては起き、起きては寝るを繰り返す。目が醒めると麻酔科医が気づいてくれて「寝る?」とか「すっかり目覚めたでしょ?酒飲みの本領発揮だな!」とか声をかけてくれるので、その度麻酔をお願いして寝かせてもらいました。お酒飲みはホントに麻酔とか鎮静剤とか効かないのね。
この麻酔科医が面白くて緊張せずにいられました。手術中、「痛かったら沖縄の言葉で『アガーッ』て言ってね」と何度か沖縄弁講座をしてもらってて。何度目か目が覚めた時「痛くなったら?」と振られ、ぼーっとしてるわたしは無意識に「アグー!」と応じたら、「それ、豚!」と突っ込まれました。このやりとりがご主人サマーのようで、ニヤニヤしながら眠りにつきました。
手術終了前にトイレに行きたくて目覚め、尿意を訴えると女性用の尿瓶的なものを当てがわれました。ぼーっとしつつも恥じらいがあったのか、すべて出しきらずにまた眠ってしまう。そして15時過ぎの手術終了と共に目が覚め、レントゲンを撮り、鎖骨にプレートと8本の留め具が打たれた事を知りました。手術中にトンカンやってる振動を感じたのは、留め具だったのね。てっきり骨を寄せ集めるためにトンカンしてたのかと…
手術台から降ろしてもらい、車椅子でトイレに連れてってもらいました。個室に看護師さんと二人… 人前で用を足すのは30年ぶりのことだけど、ぼーっとしてるので抵抗は無し。
オペ終了、個室に戻る。
16時前に部屋へ戻り、検温と採血。普段から低めの血圧は90と50くらい、体温は37.7度と高め。念のための確認で名前を教えて、と看護師さんに言われるも、旧姓を答えてしまい、看護師さんを「えっ!」と驚かす。これも鎮静剤の効果なんだなぁ、と笑った。完全に無意識で旧姓を言ってしまったので、事故とかで意識不明になりかけたら、また間違いなく旧姓を言ってしまう予感だな。
旧姓を言うくらいぼーっとしてるなーということで横になっていたら、ご主人サマーが顔を出してくれました。ベッドに横たわるわたしを見て「いよいよ病人らしくなってきたな!」と嬉しそうなご主人サマー。「大木ボンドみたい」と言って写真を撮られました。ひどい。
久しぶりに話し相手が出来てキャッキャしながら手術の話をしたところ、「あんたはいいよねー、寝てるだけなんだから」と言われました。ランチでトンカツ食べあなたはいいよねー。腹減ったし、こちとら左手の親指がずっと痺れてるよ。
ご主人サマーが帰ってから、手術をした左鎖骨付近の痛みを感じたので、手元にある麻酔を打ちました。この麻酔は手術後ずっと1時間3mlのペースで体に入っていますが、痛みが強い時は1プッシュして3mlを体に流すことができます。30分に1回押せるけど、使いすぎると麻酔中毒になるんだとか。このポータブル麻酔は点滴と別で常に持ち歩かねばならず、寝るにしても起き上がるにしても結構面倒です。
手術中からずっと喉が渇いて仕方なかったのですが、担当医から許可が出て、やっと飲めたお水の美味さと言ったら。たまらんですね。
20時頃、山口先生と担当医の回診があり、経過と痛み止めについてお話がありました。普通に起きあがっていたので、担当医に「もう動いてる。凄いな」と言われました。わたしはせっかちなので、動けるなら動きたい派です。が、「あまり動くと痛みが増す」とも言われたので、この日ばかりはウロウロするのはやめようと思いました。あと、山口先生にジュースを許可してもらったので、夕食代わりにネクターを飲みました。数年ぶりに飲んだネクターは、甘ったるくてウマかったなぁ。
22時前に就寝。しかし痛みで眠れず...
病院は22時消灯なのですが、起きていてもやることがないし、手術で疲れたろうし、早く寝ることに。しかし、山口先生の「術後6~8時間後に痛みのピークが来る」という予言が当たり、ジワジワと痛みが強くなってきて。22時の検温時に看護士さんにその旨を伝え、痛み止めを飲みました。
0時頃、痛みに耐えられず、手持ちの麻酔を1プッシュ。痛みが緩和せず、30分後もう1プッシュ。耐えられそうになく、思わずナースコール。痛いけどツイートする暇はあるんだな。実際のところ、どこかに吐き出さないと痛くて落ち着かなかった。
ナースコールだん
— yuckey (@yukipod) 2015, 11月 4
人生初のナースコールで、看護士さんに座薬を入れてもらう。恥ずかしいとか全くないわけで、何でもいいから早く痛みを消し去りたかった。このあたりからずーっとお犬サマーのことを考えてた。隣に寝てたら、痛みに気付いてペロペロしにきてくれるであろう、お犬サマー。エアー撫で撫でしながら麻酔をもう1プッシュして、少しずつ痛みが和らいで来たので寝落ち。3時と5時に目が覚めて、そのまま朝を迎える。
痛くて眠れないので、座薬を入れてもらった。手元の麻酔は12時から30分ごとに打ち始めた。痛くて困ったらお犬サマーに会いたくなった。いぬー(´Д` )
— yuckey (@yukipod) 2015, 11月 4
沖縄赤十字病院での手術当日まとめ!
ということで、手術当日の様子をまとめてみました。手術の時の鎮静剤~麻酔~手術のあたりは意識が朦朧としていて、前後関係とかあまりハッキリしていないんだけど、麻酔科医が手術の記録用にと一眼レフを構えて撮影していたことは覚えてます。その写真もらえないかなーとか、ブログに使えないかなーとか考えててね。そのうち麻酔科医が看護士さんか誰かに撮影を任せて、「こことこれとそれを一直線に撮って」とか言ってるのを聞いて、「カメラ慣れしてない人に指示出してもわからないだろうなー」って思いながらニヤニヤしてました。
思ったより長い手術になったし、その後の手術予定の方にも影響があったのでは、と思ったのですが、ともかく無事に手術が終わり、ちゃんと意識も戻ってよかったな、と。局部ブロック麻酔を選択したおかげで手術後も意識回復が早かったです。
あ、書き忘れましたが、酸素チューブはテープで顔に固定してもらった方がいいですよ。鼻の形にもよるとは思うけど、わたしは酸素チューブがあると苦しくて、手術中、3回くらい「すみません、酸素がー」とヘルプしました。3度目は寝ている時で、酸素チューブが邪魔で口呼吸してたんでしょうね、自分のゴフッというイビキで目が覚めました... その後チューブをテープで固定してもらい、安心して眠りこけましたとさ。
vol.4へ続く。
【2015年11月23日追記】
どんなきっかけかわからないけれど、担当してくださった麻酔科の先生がブログを見つけてくださったようです。メールをいただき、手術中の写真を送ってくださったので、写真を2点追加しました。先生、その節はありがとうございました。変な話ですが、初めての手術でも恐ろしく感じなかったのは、麻酔と先生のおもしろトークのおかげです。
住所:〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1丁目3-1
(*・ω・)つ 健康に気をつけて沖縄の食べ歩きをしましょうねー♩