今帰仁の夜は真っ暗でした。思った以上の暗闇が広がる今泊エリアに驚きましたが、そんな中、温かに灯る提灯が浮かび、ほっとしたのは自分だけではないはず。この日、わたしはお子サマーと一緒に「昭和居酒屋 北山食堂(ほくざんしょくどう)」へ向かいました。
お子サマーとふたり、夕食処というか晩酌処を探して辿り着いたのがこちらです。古き良き昭和の香りに懐かしい気持ちが溢れ出ます。
この寂れた感じは、もちろん作り込まれた世界観。だけど、沖縄県内にこんな居酒屋があったとは新しい発見です。
その昔、飛行機や新幹線はもちろん、飲食店で煙らせるのは当たり前の時代でした。でも、時は令和。北山食堂の店内席はもちろん禁煙で、喫煙時はこのテラスに出ることになるっぽい。
お店の中には骨董品がいろいろと。
レコードプレーヤーにピンクの電話なんて、今時の子は知らないよねぇ。
そんな懐かしいものに溢れた北山食堂、注文はタブレットで行います。急にハイテクがやってきた!
お子サマーとカーチャンで訪れたこの日。オレンジジュース(250円)とオリオンビール(480円)で乾杯です。ビールがおいしくて、スイスイ飲んでしまったなぁ。
まずは軽めのおつまみから。島らっきょの塩漬け(407円)です。寒い時期に収穫が始まる島らっきょ、軽く塩漬けするだけでおいしいアテになりますね。
沖縄料理の定番、ゴーヤーチャンプルー(660円)もいただきました。北山食堂のゴーヤーは卵たっぷりタイプ。味付けもおいしくてビールをおかわり。
お次は今帰仁産牛のタタキ(990円)。牛タタキを甘めのタレにくぐらせ、タマネギと一緒にいただきます。ワサビもよいし、ニンニクもなかなか。
お子サマー用に注文した、チーズスティック(440円)。お腹が減っていないとのことで、半分はカーチャンが食べることに。ビールが捗ってしまうやないかーい!
店内を見回すと、各テーブルに蛇口がついてるんです。これ、何かというと、泡盛の飲み放題用の蛇口なのです。料金は1時間600円、3時間で1000円。えっ、ちょっ、安過ぎやしませんか。気になったけれど、保護者1名で飲みに訪れているので酩酊するわけにもいかず、この日はノーチャレンジ。誰かこれで酩酊して。
もうちょいつまもうかなとタブレットを操作し、ハイケイ餃子(440円)をオーダー。ハイケイ(廃鶏)を使った餃子、珍しいでしょ。
餡はさっぱりとしたお肉中心。餃子のタレがついてきたけど、そのタレと餡が合っていない気がして。そこで卓上の塩で食べたところ、こちらの方がおいしく感じました。
この時点でビールを数杯飲み切っておりまして、たまに味を変えようかとレモンサワー(350円)を注文。
シメにオーダーしたのは、牛すじ中身のみそ煮込み(737円)です。牛すじのみそ煮込みではなく、牛すじと中身のみそ煮込みってのが気になって。一人で食べるにはちょっと多かったけれど、牛すじも中身も柔らかく、熱々の煮込みはシメにふさわしかったです。
一方、お腹が減っていないというお子サマー。お茶漬け(鮭、275円)をなんとか食べてもらいました。おいしかったみたいで、お腹ぽんぽこりんで完食です。
ということで、今帰仁村にある「昭和居酒屋 北山食堂」で晩酌をしてきました。おつまみ類のお味もよくて、ついついビールを飲み過ぎました。今帰仁を訪れる観光客向けのお店かと思ったのですが、このエリアで昭和の雰囲気を求めるのは観光客ではなく地元民かもしれません。コロナ禍でなければきっと地元民中心、そしてインバウンド向けだろうと予想します。
そうそう。全然違う角度になりますが、店内にいろんな有名人のサインが張り出されていて。それでハッとしたのですが、ここは女優・尾野真千子さんの旦那さんの居酒屋なんですよね。一時、結婚が話題になったのを思い出したことも書き残しておきます。
終わり。
お店の情報
店名 | 昭和居酒屋 北山食堂 |
住所 | 〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊3570 |
営業時間 | 17時〜25時(コロナ禍で変動あり。要確認) |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | 専用駐車場あり |