函館・五稜郭本町の夜を楽しんだ後は、シメのラーメンを食べに行きました。向かったのは地元民にオススメしてもらった「ひらき家」。ひらき家は行啓通りと高砂通りに囲まれた三角形の飲屋街にあります。わたしは勝手にデルタ地帯と呼んでいますが、地元民はこの辺のことをなんて呼んでるんだろ。スナックなどが立ち並ぶ飲屋街に位置するだけあって、22時オープンの完全夜型店です。
いざ、ひらき家の店内へ。到着したのは週末の22時半を回ったあたり。飲み終わりにラーメンでシメようとしている男性客がカウンターを占領しています。我らの後に女性3人組も食べに入ってきました。テーブル席もあるので、落ち着いて食べられそうですね。
我らもカウンター席へ入り、さっそくメニューをチェックです。夜遅い時間の炭水化物ほどおいしくも背徳感を感じるものはありませんが、せっかく函館に来ているのだから、食べねばもったいない!そんな気持ちでオーダーしました。
わたしの前には6人前のラーメンの注文が入っていたのですが、若き店長があっという間にラーメンを作っていきます。他のお客さんの味を聞いていると、味噌も醤油も塩もそれぞれ注文が入っているようです。なるほど、ひらき家はどの味でも間違いなさそう。
さて、我らが注文したギョーザ(5個、450円)がやってきました。底にしっかり焼き目がついた、羽なしの餃子です。
食べてみると、餡が肉々しいタイプ。これはビールに合いそうです。ご主人サマーが中ジョッキをいっきに飲み干しました。
お次は焼きワンタン(5個、450円)。お皿を持ってきたおじちゃんが「熱いから気をつけてね」と注意を促します。
どんだけ熱々なのかとフーフーしながら食べてみました。平べったい焼きワンタンは、ぷるっとした食感が特徴的。餡の感じもウマい。ひらき家は餃子も焼きワンタンもウマいなぁ。
そうしている間に本丸の塩らーめん(650円)がやってきました。豪勢に肉ワンタンもトッピング(+100円)もイッときました。函館ラーメンと言ったら、昔から塩と決まっているのです。ただいま、函館!久しぶりに帰ってきたぞ、函館!
まずはスープからいただきます。この透き通ったスープが函館ラーメンの特徴。スープはスッキリとした鶏ガラ系。ちょうどいい塩気で、スープの奥にどことなく甘さも感じます。麺の味がスープに移っているのも、これまた懐かしい。これは、まさしく正統派の函館ラーメン。ウマい。
麺は縮れていないたまご麺で、プリッと食感が楽しめます。お店のおばちゃんが「味噌・醤油と違って、塩だけは細麺を使っているのよ」と話していました。味によって麺の使い分けをしているんですね。
塩ラーメンの具材はチャーシュー2枚、ネギ、メンマ。チャーシューの肉質は硬めだけど、口に入れるとほろっと崩れます。味が濃いので、麺もズルズルと進みます。ネギがいい役割をしていて、塩ラーメンをキリッとさせてくれるんです。
こちらはトッピングした肉ワンタン。3つ乗っています。デロデロしすぎず、皮も餡も楽しめるタイプのワンタンです。
ワンタンの餡が柔らかく、餡のコテッとした脂感もたまらない。この肉ワンタン、なまらいんでないかい!ひらき家に行ったら肉ワンタントッピングは必須です。
ウマいウマいと連呼しながら頬張っていると、ご主人サマーがたまらず横取り。
ご主人サマー曰く「胡椒を入れたいね」とのことでしたが、函館塩ラーメンに胡椒なんて断固拒否しました。このシンプルなラーメンには、余計なものを加える必要などないのです。食べ終わった後、ご主人サマーが胡椒を入れていましたが、塩ラーメンの良さを消してしまうだけではなく、逆に余計な香りが加わることで、函館ラーメンの魅力が失われてしまいました。
ということで、函館は五稜郭本町にある「ひらき家」で塩ラーメンと餃子・焼きワンタンを食べてきました。地元民にオススメしてもらって食べに行って当たりでした。正統派の函館塩ラーメンが食べられて、満足です。塩もおいしかったけど、味噌・醤油も気になるし、辛みそらーめんやカレー味のゴーちゃん、コク旨塩味+特性辛味のかっとびらーめんも、どれもこれもおいしそうです。近所にあったらいつでも食べに行けるんだけどなぁ。
ちなみに、今回お邪魔した五稜郭本町のお店は完全夜型営業ですが、JR五稜郭駅近くの港町店は昼間に営業しているみたいです。食べに行く時間によって、使い分けをオススメします。
終わり。
住所:〒040-0011 北海道函館市本町10-1
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩