ある日、ひとり飲みをしていた時のこと。1軒目の酔処 玉川でお腹を膨らまし、そろそろ移動と思った時に北谷ハーバーブルワリーの醸造責任者・眞境名しのぶさん(以下、しのぶさん)も飲みに出ているとわかり、合流させてもらうことにしました。向かったのは那覇の国際通り沿いにあるのれん街の「クラフトビールしまねこ」です。
クラフトビールしまねこは、のれん街地下の琉球横丁にあるビアバーです。フードコートの一角がオープンカウンターのバーになっています。元三越が夜遅くまで営業しているって、なんだか不思議。こちらのお店はキャッシュオンデリバリー方式で、最近はおつまみも提供しているようです。
この店の母体はインポーター・ビアキャッツ。となると、期待しちゃうのは海外のクラフトビールですよね。クラフトビールしまねこは最大8タップあって、この日はオリジナルのクラフトビールが2種、アメリカはサンディエゴのクラフトビールが1種、シアトルが2種。沖縄はオリオンビールの銘柄が1種、そして首里のウォルフブロイが2種繋がっていました。価格は1杯500円〜とお手軽だし、ビールの他にハードリカーやワインもあるから誰でも楽しめそうです。
グランドオープン直後に訪れたこの日、関東からヘルプで来たスタッフが立っていました。サンディエゴのビールを注文し注いでもらっている時、「リストに書かれていないけれど、これはどこのブルワリーなの?」と話しかけたところ、「自分、ビールに詳しくないでわからないっす」的な回答。ありだと思います。正直って大事!
1杯目、サンディエゴのホップチャンクスダブルIPA(600円)です。ブルワリー不明。アルコール度数8%のダブルIPAはいかにもアメリカンビールという感じ。わかるかな、これ。ホップの香り・苦味がアメリカンで、ノックアウトされたい時に欲するヤツ!いかにもサンディエゴ感!
ビールのおつまみにと、お店の方がネコのおかきを出してくれました。きゃわわわ。
2杯目はクルーシブルブルーイングのホップピンクラズベリーサワー(600円)で酔い覚まし。
後半はお店の方に一杯ご馳走しつつ、酔っ払いのゆるゆるとした会話にお付き合いいただきました。クラフトビールしまねこにはどんなお客さんが来ているの?とか、のれん街の客入りはどうなの?、あなたは誰でどこから来たの?、なんでクラフトビールに詳しくないのに店立ってるの?などなど。おにいさん、いまどこにいるんでしょう。
この頃はまだ国際通りのれん街にラーメン横丁がありました。ラーメン横丁のフードコート脇にビアバーがあるような感じで、それじゃあここでシメのラーメンを食べちゃおうかなぁとお店のおにいさんに確認したところ、持ち込みOKとのこと。それで「麺匠 真武咲弥」の券売機で炙り特製味噌(1100円)をチョイス。チャーシュー3枚、味付け玉子、のりと盛り沢山の濃口ラーメンです。
忘れたくないので、少しばかり思い出話を。
この日は2020年2月7日のことで、沖縄武蔵家創業者・藤崎育弘さんがバリ島から沖縄に戻ってたんです。それで、いくさんは真武咲弥の調理場に立っていました。わたしは久しぶりにいくさんのラーメンを食べたかったのです。ふいに現れたわたしに「おー!」と表情をほころばせ、客席までラーメンを運んでくれたいくさん。わたしにとって彼が作った最後のラーメンです。この真武咲弥はコロナのステイホーム期に撤退し、ラーメン横丁自体も2020年6月末で終了しちゃった...
ラーメンのお供に、クルーシブルブルーイングのフリントロックNE IPA(600円)を用意。このビールはニューイングランドスタイルで、ヘイジーだけどほどよく苦味があり、ジューシーで飲みやすかったです。アルコール度数が6.6%とやや強めでした。
ということで、那覇の国際通りのれん街地下 琉球横丁にあるビアバー「クラフトビールしまねこ」でゆるゆるとビールを飲み、シメのラーメンもいただきました。フードコート感のあるビアバーって日本中探してもあまり見かけないと思います。クラフトビールを飲みながらシメラーメンをキメられたのは、かなりよかったなぁ。
クラフトビールしまねこにはハードリカーもあるし、ワインだけ飲みにきているお客さんもいたりして、いろいろチャンプルーな感じが楽しかったです。アメリカのクラフトビールだけでなく、沖縄のクラフトビールも繋がっているから観光ついでに立ち寄るのもアリですね。
終わり。
お店の情報
店名 | クラフトビールしまねこ |
住所 | 〒900-0013 沖縄県那覇市牧志2丁目2-30 国際通りのれん街B1F 琉球横丁内 |
営業時間 | 月〜土曜:19時〜24時/日曜:17時〜22時 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし。近隣にコインパーキングあり。 |