本籍地を沖縄に変更でき、やっと免許証の名義変更に行けた日のこと。那覇警察署からの帰り道、終戦直後のノスタルジーを醸し出す農連市場を偶然発見しました。少し怖いくらいのディープな雰囲気。このあたりは観光客は来ない場所ですね。その辺にいた猫にちょっかい出してたら、通りすがりのおばぁに「汚いから触るんでないよ」と注意を受けたりもします。
猫さんとお別れし、国際通り方面に向かっていたら、バラック小屋のような沖縄そば屋を見つけました。24時間営業、更に無休という「丸安そば」というお店です。
道路と道路に挟まれた、三角地帯にお店があります。更にはお店は屋台のような感じで、飲食スペースには壁がありません。カウンターの後ろは歩道で、車の往来もバンバンあります。
すごいところにお店があるなぁと思いつつ、何を食べるか考えます。わたしは一番スタンダードであろう丸安そば(350円)の食券を購入しました。
わたしが座ったカウンターから見える調理場は、三角形の形をしていて狭そうだったんですが、右手奥には広めの調理スペースが広がっていました。
お店の建物の内側はほとんど調理場になっていて、客席はカウンターのみです。建物はボロいし、カウンター席もほぼ外と同じだし、女子一人でフツーに来店出来る人って、そうそういないかもしれません...
あっという間に丸安そばを出てきました。小口のネギと、でっかい肉がゴロン!と威張っています。これが350円とは思えません。
縮れた平麺の硬さはちょうど良く、豚骨と鰹の出汁がきいたスープを絡めて、口の中に入って行きます。スープはあっさり気味ですが、見ての通り濁っていて、あっさり過ぎずこってりしておらずという感じ。
ゴロンと乗せられた大きな肉は、骨が結構混ざっている部位。なので少し食べにくさはあるものの、肉は骨からするりとはがれるので、さほど苦労しません。ただ、食べ進めるうちに骨の置き場に困りました。カウンター上に箱ティッシュがあったので、何枚かいただき、そこに骨を置くことにしました。
お肉は豚の臭みがあるところがあったんですが、そう言う時はコーレーグースをかけて食べれば問題ナシ。沖縄そばにコーレーグース。ちゃんぷるーにもコーレーグース。コーレーグース、ほんと大好きな調味料だな~。
ということで、「丸安そば」で350円の丸安そばを食べてきました。350円って、なんてコスパが良いのでしょうか。丸安そばは「これぞTHE沖縄そば!」というイメージもありましたし、近くには農連市場もあって地元の人が通うんだろうな~という感じでした。このバラック小屋的なお店の作りだと、台風の時はどうなっちゃうんだろう。吹っ飛ばされないよう頑張って営業して欲しいな~と思いました。
終わり。
【2016年2月2日追記】
農連市場付近の再開発に伴い、2016年1月31日をもって一時閉店されました。別の店舗へ移転することになったようですが、場所はまだ未定とのこと。移転先がわかり次第、情報追加しようと思います。あの老舗そば屋の佇まいがなくなるのは、やっぱり寂しいことだなぁ。
住所:〒900-0022 沖縄県那覇市樋川2丁目3-7
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