北の漁師町に生まれたわたしは、お魚を食べるのが好きです。焼き魚を食べるのが得意で、ステーキよりもお刺身が好き。ご馳走といえば焼肉よりお寿司。そんなわたしが頭をガツンと殴られるほどの衝撃を受けたのが、愛媛県宇和島市の「すしえもん」という回転寿司でした。ローカル回転寿司が旅の楽しみだったりしますが、この宇和島のすしえもんは別格でした。
店内に入るとほぼボックス席。朝11時を過ぎたころに入店したので席は空いてたけれど、12時台になると駐車場がパンパン。これ、週末の話じゃないんです。平日の、しかも人口10万人もいない地方の話なんです。スゴい話だと思いません?
時期も時期とあって、回転レーンに回るのはPOPやワサビばかり。お寿司の注文はこちらのタッチパネルで行います。
すしえもんには100円・130円・160円・190円・280円・350円・600円と7種類の皿があるようです。さらに火曜・金曜は130円皿・160円皿が100円になるという大サービス付き。めっちゃお得!
数量限定のネタもあるようです。よし、これ中心にいただきましょう。
まずはあっさりとしてそうなゴリゴリ伊達真鯛(308円)から。「メニュー名にゴリゴリってどういうこと?」と思いながら口に入れると、伊達真鯛の食感がこれまで食べてきた鯛と全く違うことに驚きました。噛むたびにゴリッ、ゴリッ!うわぁ、ほんとにゴリゴリだ。刺身のカットも厚めで、魚の旨味も十分。これで280円皿、税込でも308円。鮮度・味・食感に対する単価がおかしいでしょ。めっちゃウマ!!!
続いて鯛三昧(朝〆真鯛、308円)です。真鯛・鯛めし風の軍艦・炙り真鯛が三貫セットになっています。宇和島といえば鯛めしですね。この鯛三昧のお皿は鯛めしに軍配が上がりました。めっちゃウマいのなんのって。
忘れられないほどおいしかった、ゴリゴリとろかんぱち(385円)。ゴリッ、ブリッとした歯応えに、かんぱちの旨味ととろの脂。余裕がなくなるほどめっちゃウマかったし、すごいものを食べてしまったと思いました。なんせ回転寿司、いや刺身というかそもそも魚への印象がガラリと変わってしまったのです。この先、この魚を基準に生きてしまうと後戻りできんぞ。
ゴリゴリかんぱち(209円)。ゴリゴリ食感のかんぱちを180円皿に乗せて回してくるすしえもん。半端ない。コスパ的にはコレが最高。
こちらはお子サマーのまぐろ赤身(143円)。筋のない食べやすくおいしい部位に見えます。
ブリ切り落としネギまみれ(209円)もウマかった。
ローカル回転寿司では必ずいただくようにしている椀もの。今回は漁師汁(209円)を。すっきりとした味わいに、魚の旨味と野菜の出汁でほっこりです。
でもこの漁師汁、あなどれません。中に入ったのはアラではなく、食べ応えと脂乗りのよい部位でした。ウマい。
こちらも必ずいただく茶碗蒸し(209円)。文句なしにおいしい。
甲殻類の鮮度はどうだろうと注文したぼたんえび(385円)は、味噌までしっかりウマかったです。
そろそろシメのターン。お子サマーもおいしと絶賛のゴリゴリとろかんぱち(385円)をおかわりして、ゴリゴリ・ザクザクな食感をもう一度頭に刻み...
最後は鯛めし風軍艦(209円)でシメました。これまでの人生で最高の軍艦です。タレを絡めた鯛の身とウズラの卵は、別腹で食べたいデザートみたいな存在です。
食後のお皿の数はザッと30枚ほど。食べましたー!あっという間に消えてった!
ということで、愛媛県は宇和島にある回転寿司「すしえもん」でランチを食べました。回転寿司として、そしてわたしの好きな魚そのものの概念を覆すような体験でした。ここ、ほんっと訪れてよかったです。豊後水道の強い海流に生きる魚のウマさを知れて、また少し人生が豊かになりました。商品名にもなっているゴリゴリという食感は、これまで食べてきた魚とは比にならないほど強烈でした。これ、宇和島まで試しに行く価値あります。わたしのように価値観が変わるはずです。
終わり。
お店の情報
店名 | 回転寿司 すしえもん 宇和島本店 |
住所 | 〒798-0006 愛媛県宇和島市弁天町2丁目1-60 |
営業時間 | 10時半〜22時半 |
定休日 | なし |
駐車場 | 専用駐車場あり |