沖縄移住ブロガーの沖縄生活vol.8「沖縄の結婚式編」

2016年9月23日

沖縄の結婚披露宴にはカメラが多い。

沖縄移住3年目に突入し、おめでたい席に参加することができました。沖縄の結婚式に招待いただいたのです!しかしこれが驚きの連続でした。結婚式までと当日の宴会についてまとめてみようと思います。

驚きの連続!沖縄の結婚式前日までの流れ。

披露宴出席の意思確認後、招待状は手渡しで。

わたしは新郎側のゲスト。ある日、新郎から「この日程で披露宴を行うので参加してもらえるかな」という軽い連絡が届きました。この時点で二つ返事でレスポンス。その後、披露宴まで1ヶ月と迫った頃に招待状をいただきました、新郎から手渡しで。郵送じゃないのか!というところにまずは驚き。

出欠確認用の返信ハガキはない。

これまで参加してきた結婚式の招待状は、出欠確認の返信ハガキが入っていたと思うんですよ。沖縄ではこれが入っていません。返信ハガキの代わりに入っていたのは、当日のテーブル札。招待状を受け取った時点で出席確定なのでしょう。事前に確認をしているので、合理的といえば合理的なのでしょう。

沖縄の結婚式の招待状

ご祝儀は会費制で1万円。

今回、初めて沖縄の結婚式に出席するということで、うちなんちゅにいろいろ教えてもらいました。ご祝儀は会費制で1万円。北海道も同じく会費制だったけど、1万円より多かった気がします。会費制とはいえ、のし袋に新札を入れて持参するのは、内地と同じ。うちなんちゅの中には「面倒だからピン札は入れない」と言う方も。お祝い事ですし、さすがに新札を用意しました。沖縄柄のし袋、2つ買っちゃった。

沖縄の披露宴にお呼ばれしたので、用意したのし袋。
 

沖縄の結婚式、当日の様子。

さあ、楽しみにしていた結婚式当日。会場に到着すると、またもや驚きの連続でした。沖縄と内地の披露宴がここまで違うなんて!

会場に入ると、開宴前に早くも飲んでる!

披露宴会場は沖縄那覇かりゆしアーバンリゾート・ナハ6階にあるニライカナイの間。12時半開宴ということだったので12時15分頃に会場到着したところ、早くもビールを飲んでいる招待客がいっぱい。これには驚きました。乾杯の音頭を待たずとも飲み始めることができるなんて。これはウチナータイムで遅刻者を減らすための沖縄式工夫なのでしょうか。

沖縄の結婚式に参加する大勢のお客さん。

出席者の数がめっちゃ多い。

今回お呼ばれした結婚式会場はかなり広く、招待客も大勢動員することができてるようでした。ざっくり見積もっても300人以上はいたように思います。新郎新婦共に沖縄出身ということもあり、親族・友人を合わせればこのくらいの人数は集まるのがデフォルトなのでしょう。東京や北海道でお呼ばれしたサイズの2〜3倍の集客があり、1テーブルに座る人数も多いように思いました。隣との距離感も結構近い感じ。

席次は当日のお楽しみ。

今回お呼ばれした結婚式では席次を事前にもらっていなかったので、誰が来るのか自分と同じテーブルがどんなメンツになるのかわかりません。事前にわかっていることは、招待状には入っていた「梅」と書かれたテーブル札のみ。誰が来るのかは当日のお楽しみです。

沖縄の結婚式の円卓。

結婚式の二次会案内を当日知る。

座席に座って初めて、同じテーブルのメンツを知りました。それだけじゃなくて、その場で初めて二次会を知らせる案内が目に入りました。ここでやっと「あ、今日って二次会あるんだ」と気が付きました。きっと沖縄では二次会はあってしかるべきで、事前に出欠予定など取らずとも一定数集まるのでしょう。ちなみにこの時の二次会参加費は3000円台。男女別で価格が異なったと思いますが、内地と比べると相当安くて気軽に参加できそうです。

ゲストの服装はバラバラ!

ネットで調べてもわかりにくい情報の1つに、沖縄の結婚式の服装というものがありました。検索してもリゾートウエディング的な情報が多く、沖縄県民の結婚式の話がヒットしにくいんですよね。どうしたものかと悩みつつ、ドレス着用とヘアセットをして会場へ向かったわけです。
当日、会場の様子を見た感じだと、ゲストの服装は結構バラバラ。男性客はスーツやかりゆしウエア。かりゆしが多いテーブルは雰囲気的にゆるく見えますが、沖縄ではかりゆしが正装なので、これでOKなのです。女性客はドレスやフォーマルなワンピースの方が多く、髪の毛はセットしていたりしていなかったり。肩を出したりミニスカだったりと年齢次第では露出高めでも問題なさそう。沖縄はきっちり・カッチリしてなくてもOKみたい。親族席の男性はモーニングやスーツ、女性は留袖や振袖、落ち着いたワンピースで、このあたりは内地との差はなさそうです。

沖縄の結婚式出席者の服装はバラバラ。
 

いよいよ、沖縄の結婚式が開宴!

開宴前から内地との差に驚くことがいっぱいありますが、結婚式本番にも違いがいっぱい。驚くことが多すぎて、あっという間の3時間でした。

琉装の新郎新婦は、体育館ばりのステージから登場。

12時半、結婚式が開宴しました。司会の案内で会場後方を向くと、幕が開いたそこには琉装の新郎新婦が。琉装はなんとなく予想していたのですが、ホテルの披露宴会場にステージがあるんです。ここにビックリ!小中学校の体育館を思い出しつつ、この時点でハートを鷲掴みされました。沖縄、すげぇ。

沖縄の結婚式の琉装で現れた新郎新婦

会場内にカメラマンがやたらといる。

ステージにいた新郎新婦が、会場前方へ移動してきました。ここで撮影タイムかと思ったら、何やら大きな機材を構えた人たちが。大きなテレビカメラを捜査するスタッフと、一眼レフを構えたスタッフがベスポジをしっかり固めております。体育館並みのステージが用意された披露宴会場サイズですから、後方席のために会場内にいくつものモニターが用意されていて、どこからでも新郎新婦をしっかり見ることができるようになっているようです。これはプランニング次第ではあるものの、沖縄出身者にヒアリングしたところ割とよくある光景なんだとか。

沖縄の結婚式にはカメラが多い。

複数のカメラマンがいるおかげで、披露宴の様子をライブ映像で見ることができます。モニターを見ながら「まるで徹子の部屋!」と思いました。

沖縄の結婚式は、会場内のモニターに新郎新婦が映し出される。

新郎新婦の高砂席が全然違う。

結婚式が始まってすぐ気がついたことですが、高砂席にテーブルがないのです。わたしの知っている高砂席というのは、新郎新婦が座る椅子の目の前に飾られたテーブルがあるんです。花や小物を使ってメインテーブルを装飾しているのが普通だと思っていました。そこには新郎新婦にもお料理が並べられたり、テーブルの影には招待客が飲め飲めと持ってくるドリンクを捨てるバケツが隠されていたり。でも、沖縄の高砂席はソファーで、目の前にはローテーブルがあるだけ。新郎新婦は足元までしっかり丸見えの状態です。この差も内地との大きな違いで驚きました。

沖縄の結婚式で衣装替えしてきた新郎新婦。

沖縄では、高砂席の目の前に親族。

結婚式の席次も沖縄と内地とは大きく異なりました。新郎新婦がいる高砂席の目の前に親族席があります。内地で出席してきた結婚披露線では、高砂席の目の前には恩師や上司など主賓を配席し、新郎新婦の親族は高砂席から一番遠いのが普通でした。沖縄は親族席が一番のベストポジションなのです。こんな点からも、ご先祖様や家族のつながりを非常に大切に考えている沖縄の心を感じました。

食べ物はコースではなく、大皿料理を回していただく。

結婚式のお料理も内地とは異なりました。内地ではコース料理が1人ずつに振る舞われていましたが、沖縄では大皿料理を各テーブルに並べ個々人が取り分ける仕組みをとっています。この仕組み、合理的だなぁ。今回出席した結婚式のお料理はデザート含めて全9品。どれもおいしくいただきました。いくつか写真を並べて見ましょう。

こちらは牛肉のXO醬炒め。ビールは瓶のオリオンドラフトでした。内地だと祝瓶ビールだったりしますが、今回は一般的なラベルです。

沖縄の結婚式のお料理(牛肉のXO醬炒め)とオリオンビール

こちらは、不器用なわたしが取り分けに苦労した、サーモンのガトー仕立て。テーブルに落としてしまわないか、ハラハラしました。

沖縄の結婚式のお料理(サーモンのガトー仕立て)

こちらはシメのじゅーしー。お料理名は、かりゆし風炊き込みご飯です。沖縄は、いつもどこでもじゅーしーを食べるのだな、と改めて。

沖縄の結婚式のお料理(じゅーしー)

デザートは2種類、フランボワーズとフレンチショコラからお好みで。ケーキも取り分け時に落とさないかハラハラ。甘酸っぱいフランボワーズをいただきました。

沖縄の結婚式のお料理(ケーキ)

披露宴の時間が長い分、イベントの数も多い。

今回出席した沖縄の結婚式の時間は約3時間。内地では2時間、長くても2時間半くらいだったように思います。3時間となると、イベントの数も多かったです。乾杯の音頭、祝辞、祝宴の座開きとして踊られる祝儀舞踊・かぎやで風、プロフィールビデオや5つの余興、キャンドルサービス、友人代表の祝辞、2度のお色直しなどなど。どれもアットホームな気持ちになりました。

沖縄の結婚式ではたくさんの余興が行われる。

沖縄だもの、結婚式でもカチャーシー!(胴上げも)

プログラムの最後の方にカチャーシーがありました。カチャーシーというのは沖縄の手踊りで、お祭りや結婚式などで喜びをみんなで分かち合うために踊るものだそうです。結婚式のカチャーシータイムになった瞬間、招待客が我先にとステージへ向かって走り出しました。こちらの様子は動画に収めてみました。あらかじめお伝えすると、カチャーシーの盛り上がりっぷりを見て、ハイテンションになってしまいレポートできてません。

カチャーシーと言いつつ、みんな踊り続けずに何度も何度も新郎を胴上げしていました。素敵な伴侶を得た新郎ですから、そりゃーみんな大喜びの胴上げです。おめでたい。

沖縄の結婚式ではカチャーシータイムに胴上げが行われる。

両家代表の新郎父挨拶がない。

カチャーシータイムが終わった後は、新郎新婦からご両親への花束贈呈、そして新郎から感謝の挨拶がありました。新郎が声を詰まらせながら、これから家族を守っていくという話をしておりましたが、ふと思いました。内地だとご両家を代表して新郎父からの挨拶があったりするものです。沖縄では親御さんからの挨拶はなく、新郎の謝辞で結婚式のすべてのプログラムが終了です。プランにもよるでしょうが、こんなところにも違いがあるんだなぁ。

沖縄の結婚式、新郎新婦から両親への挨拶。

新郎新婦の退場時は、招待客たちでアーチを作る!

最後の最後に、またもや驚きが。司会の挨拶が終わる前に、同じテーブルのうちなんちゅが「行こう!」と急に席を外しました。何事?!と思ったらこれまたビックリ!招待客たちが作ったアーチの中を通り、新郎新婦が会場を後にするというのです。

沖縄の結婚式の新郎新婦退場時に、急に立ち上がる参加者たち。

主に新郎新婦と同世代の招待客がアーチを作っていましたが、この人の数がかなりのもの。人も多く、アーチの間も狭く、新郎新婦が今どこを移動しているのかもわかりません。

沖縄の結婚式では新郎新婦退場時に参加者によるアーチが作られる。

新郎新婦が目の前を通って行ったと思ったら、新郎新婦のご両親もアーチをくぐり抜けていきました。ここを通るの、若い二人だけじゃないんだ!ここを通っていくことが普通ということは、文化として根付いているのだろうなぁ。これまたビックリしたエピソードです。

沖縄の結婚式では、退場時に親族もアーチをくぐる。
 

沖縄の結婚式に参加した感想まとめ

ということで、沖縄の結婚式に参加してきました。結婚式に出席して、こんなにも清々しい気持ちになったことは過去にあったでしょうか。内地はなんというか格式張っているというか、例外ない枠に収まっているというか。もちろんそれはそれでアリなのだけれども、厳かで神聖な結婚式だけじゃなくてもいいと思うんですよね。沖縄のように新郎新婦のキャラクターがしっかり伝わる雰囲気と、仲間に大切にされている感、そして客席いっぱいにお祝いムードが溢れていることに、とても感動しました。

沖縄の結婚式のお見送り時にもらったプチギフト

今回の結婚式では、招待客みんなが新郎新婦を愛していることが伝わってきました。アットホームで砕けた感じもありつつ、それでいてお世辞抜きに良い披露宴だったんです。会場サイドも次の準備に追われる様子もないので、ブライダルビジネス感が薄く、最初から最後まで会場にいて楽しめたなぁという印象を持ちました。ちなみに引き出物は、焼き菓子の詰め合わせ。金額じゃないとしても、ご祝儀1万円でこんなに気分よく楽しませてもらった上、更に引き出物やプチギフトまで頂けるなんて、なんという太っ腹。今回、沖縄の結婚式に出席することができて、本当に良かったと心の底から思っています。

最後に、ブログ掲載を快諾してくれた新郎新婦のお二方、ありがとうございました。お二人のおかげで、こんなに長くも幸せな記事を書き上げることができました。イケメン新郎、可愛らしい奥さんを大切にね!ほんとにおめでとう!末長くお幸せに。
終わり。

住所:〒900-0016 沖縄県那覇市前島3丁目25-1 沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ

(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩ 

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ユッキー@毎日ビール

グルメブログ歴12年、沖縄移住10年。沖縄定番グルメからローカル店まで食べ歩き情報を綴ってます。国内外のビアバーめぐりに、旅・遊びの情報も。クラフトビール歴は16年、ホップの効いたビールが好き。

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