盛岡から函館に戻る際、青森市内に1晩だけ滞在してきました。小雨の降る青森の夜は肌寒く、8月とはいえさすがに温かいものが食べたくなりました。そこで向かったのは、「なら屋」という青森名物・生姜味噌おでんが食べられるお店です。青森駅前から新町通りを20分弱歩いて到着です。
お店の前には「青森名物 生姜味噌おでん」の看板がありました。持ち帰りも可能なのですね。これを見て、持ち帰ってホテルで食べようかなとも考えたけれど、せっかく青森までやってきたのだからお店の雰囲気も体験したくて、店内で食べていくことにしました。
なら屋の店内はカウンター席と小上がりがありました。予約していないし満席で入店できないかなーと思ったのですが、カウンターのお客さんに席を詰めて入れてもらえることに。感謝!
あたたかいおでんを食べる前に、ドリンクメニューを確認です。樽生のビールがカールスバーグでした。おや、珍しい。まわりのお客さんたちは飲み放題でハイボールを注文しています。何故か泡盛も置いてるし、お酒の幅が広いなぁ。
わたしはカールスバーグ(小、300円)を注文しました。ドリンクと一緒にやってきたお通しが肉団子と思いきや、思いがけない冷静のつみれ団子。これがウマかった!
ビールとお通しをつまみながら、なら屋のメニューを眺めます。目的の生姜味噌おでんは、盛り合わせと単品があるんですね。単品の価格を見ると、盛り合わせがいかにお得かわかります。お刺身や揚げ物、サラダ類もありますが、ひとり飲みなのでたくさん注文はできません。
店内にあるホワイトボードには、手書きでその日のオススメが書かれていました。旬を迎えていた嶽きみの天ぷらや、活ホヤなんてのもウマそうです。八甲田牛のメンチカツや母さんのだし巻き玉子もいいなぁ。こういう時ばかりはひとり飲みしていることを残念に思います。いろいろつまみたいわー。
目移りしつつも、当初の目的である生姜味噌おでんの盛り合わせ(700円)を注文しました。しっかりと出汁の色が食材に移っています。いいわー、味濃いめのビジュアルが北の食べ物っぽいぞ。具は大根、大角天、竹の子、たまご、こんにゃく、つぶ、ちくわです。
まずは大根からいただきました。こんなに濃い色でしみっしみの大根ですが、意外と味は濃くないのです。生姜味噌と一緒にすると丁度良い味の濃さになるのです。この生姜が香る味噌、懐かしい味でした。函館の実家でもこうして食べていたような... 青森と函館では食文化の交流もあったでしょうから、懐かしく思って当然です。
青森おでんに欠かせない大角天もありました。どこにあるかわかりにくいのですが、大根上部、ちくわの上にぺろんと乗せられています。5mmもないようなペラペラ状のさつまあげ的な練り物で、舌触りがよく、味も好みです。竹の子も地の物でしょうし、どれもおいしかったなぁ。
たまごも白身が出汁色に染まり、ウマかった。生姜味噌との相性はバツグン。
そして、つぶ。つぶでさえおでんにする青森、最高です!貝殻ごと煮つけられているので、自分で身を剥きます。ウロ(肝)が好きなので、失敗しないよう慎重に作業しました。ウマい!
おでんを食べ終えると、生姜味噌で体も温まったのか、お腹に少し余裕を感じました。青森はホタテの産地、ここで食べねばいつ食べる!そんな思いで活ホタテ刺(480円)と、カールスバーグの小をおかわりです。ホタテの貝柱はしっかり食感で、ほんのり甘みを感じます。舌触りもよいし、新鮮なホタテでした。
ホタテのヒモもお刺身で。シコシコ、コリコリ、シャキシャキとした歯ごたえがあります。イキが良くないとこの食感は楽しめません。ホタテの磯の香りが幸せです。
体の温まる生姜味噌おでんにお刺身... これは日本酒との相性も良さそうです。今回は手を出していないのですが、青森の地酒もいろいろと揃っているようでした。
ということで、青森の「なら屋」で青森名物・生姜味噌おでんを食べてきました。真夏の夜におでんもどうかなと思ったけれど、現地に到着してみると少し寒くておでんにぴったりの気候で、食べて暖をとる工夫を垣間見ました。お店を出ると雨足が強くなっていて、雨宿りして足早に宿に戻ってこの日は終わり。青森駅付近の飲屋街、もう少し開拓したかったなぁ。
終わり。
住所:〒030-0802 青森県青森市本町2丁目11-18
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