悪友Yが沖縄にやってくるとわかり、アテンド先として真っ先に浮かんだのが那覇市牧志の「島ノ飯 みなもと」でした。ワンオペ育児で大変な彼女を、一時的にでも異空間に誘おうと思ったのです。わたしも長く気になっていたお店でしたから、願ったり叶ったり。間口の狭さが外界と一線を引くようで、隠れ家的な雰囲気がすっごくいい感じ。
落ち着いた照明の店内は素敵な空間でした。力強い柄の天井が印象的で、キッチンをぐるりと囲むカウンターにお客さんが集まっています。カウンターの奥行きがあって広々としているし、角席なら4名くらいのお客さんにも使えそう。座席にはミンサー柄も使われて沖縄らしさも感じました。カウンター席の他、個室もあるようなので必要に応じてご予約を。
島ノ飯 みなもとは「沖縄食材100%ながら沖縄料理はないお店」です。メニューを確認すると、たしかにTHE沖縄料理はありません。注文は単品オーダーまたはコースを選びます。コースで足りなければ一品オーダーも可能なので、お腹の減り具合を見ながら追加してみてください。
この日の我々、おつまみはほどほど、お酒はたっぷりという気分です。そんなわけで今月のコース6品〆なし(2980円、21時以降限定メニュー)を注文しました。
まずは生ビールを。銘柄はサントリーの香るエール(600円)で、ほどよいドリンカビリティに鼻の奥にホップの香り。これを出しているお店にはこだわりを感じます。お通し(440円)は温かいゆしとうふでした。ふわっと軽くて優しい味わいで、出汁はほんのり酸味とゆずが香ります。バランスが取れていておいしいなぁ。スターターによいですね。
今月のコース6品〆なしのおつまみがやってきました。まずは、アカジンミーバイを10日間熟成させたお刺身。手前に茄子に醤油を通したものがあって、それを添えていただきます。さっぱりとした味わいの白身に生姜と醤油がめちゃくちゃ合う!茄子だけでもおいしい!
お次は、沖縄県産のマグロの藁焼き。むっちり食感に香ばしさが加わり、沖縄マグロの可能性を感じます。添えられた島らっきょうのバター炒めはシャキ感が残っておいしく、島ニラ醤油漬けをマグロに添えると旨味が増します。これはいくらでもつまめちゃう。
おつまみがおいしいので、お酒もどんどん捗ります。オリオンザドラフト(瓶、700円)を追加で1本!
3品目はグルクンのなめろう。久米島の味噌を使っているそうで、優しい塩気に魚の旨味が引き立ちます。こうやって食べるグルクン、めちゃくちゃアリだなぁ。島ノ飯 みなもとを訪れて、沖縄食材のおいしい食べ方を提案されている気持ちになりました。とっても楽しい!
一見何かわかりにくいこちらは、もろこし天チーズ。ふわっふわのチーズが香り高く、天ぷらのサクサク食感と相まっておいしかったです。沖縄ってとうもろこしも生産しているんだけど、この食べ合わせがおもしろい!
そろそろシメに向かってきたなと感じさせる、島野菜10種と伊江牛煮込み。野菜の水分だけで煮込んでいて、無水なのだそう。お肉も野菜もとろっとろに柔らかく、たっぷりの野菜と久米島の味噌由来の優しい甘さが印象的でした。熱々なのでフーフーしていただきます。とにかくおいしい。絶対食べてほしい逸品です。
島ノ飯 みなもとには自家製漬け込みの島サワーが3種類あり、その中から島レモン(550円)をいただきました。とってもスッキリとして、甘みがなくドライでわたし好み。大絶賛です。グラスもいいでしょ、ぬちぐすい(命の薬)って。
6品目は、つくねと藁焼き卵でした。軟骨のコリッとした食感もありつつ、胡椒も感じつつ。藁焼きの卵が半熟なのもポイント高し。どのお料理もおいしかった〜!
ということで、那覇市牧志にある「島ノ飯 みなもと」で飲んできました。沖縄食材100%ながら沖縄料理はないお店。ちょっぴり特別で素敵な場所は、沖縄在住のグルメ好きな方はもちろん、何度も沖縄を訪れてTHE沖縄料理ではないものをつまみたい方にオススメしてたいですね。シメの土鍋ごはんも有名ですが、我々はたどり着く前にお腹がいっぱいになってしまって。いつかそちらもいただいてみたいなぁ。また誰かを案内する際に連れて行こうと思います。
終わり。
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お店の情報
店名 | 島ノ飯 みなもと |
住所 | 〒900-0013 沖縄県那覇市牧志2丁目13-12 |
営業時間 | 火〜土曜:17時〜23時/日曜:15時〜22時 |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | なし。近隣にコインパーキングあり。 |