小さな頃、おじちゃんが連れて行ってくれた喫茶店があります。函館・本通にある「明治パーラー」です。古くは子猫物語(1986年放映)、そして魔女の宅急便(1989年放映)を見た帰りに、ここでパフェを食べました。小さな頃は甘いものが大好きで、特に生クリームたっぷりのパフェは好物だったんです。高校進学後の奨学金の面接を受けに行った時も、引率の顧問とパフェを食べたような... あれ以来だとすると、訪れたのは20年以上は経っているなぁ。そんなことを思いながら明治パーラーへ向かいました。昔と変わらない外観です。
明治パーラー店内に入ると、店員さんに「おタバコ吸いますか?」と聞かれます。店内は分煙しているんですね、ありがたい。
タバコを吸わないわたしは、禁煙席に案内してもらいました。窓が高いので外から陽が入り、明るく開放的です。
こちらは禁煙席。セブンスターを吸っていたおじちゃんとは、こちらの席に座りました。このこげ茶色のテーブル、見覚えがあります。きっと当時のままじゃないかなぁ。
今回、明治パーラーを訪れたのは、パフェを食べるためです。当時食べた味がそのままかは覚えていないんですが、函館に里帰りしている間に、このお店でパフェを食べたという事実が欲しかったのです。昔を懐かしむ帰省ですから、当時外食した思い出を追いたかったんですね。
明治パーラーといったらパフェのイメージしかありませんが、メニューを見ると他にも食べ物が揃っています。ホットケーキやあんみつ、コーヒーなどのソフトドリンクもあったんだなぁ。
月〜土曜限定でランチメニューもあるんですね。喫茶店のハンバーグやナポリタンって妙においしいんだよなぁ。明治パーラーのランチ、いつか食べに行こう。
そうこうしてる間に注文したパフェがやってきました。こちらは、C・C・ブラウン(680円)という名前のパフェ。昔はもっと視覚的にカラフルなパフェを食べていたかもしれませんが、もうこどもではないので、このくらい抑えめの色味が丁度良いんです。
C・C・ブラウンは、クッキークランチのCと、チョコレートのCからとったのでしょう。トッピングは角切りティラミス、缶詰めみかん、生クリーム、中にはモカソフト。生クリームは甘過ぎず、モカソフトも甘さ控えめでシャリ感があってウマし。底には甘くないコーヒーゼリーが敷かれ、全般的にビターな仕上がりです。大人向けチョコパフェですね。
そうそう。明治パーラーといえば、テイクアウトのソフトクリームがあって、昔はよく食べたものです。当時の持ち帰りソフトクリームは、持ち手の他、ソフトクリーム部分にもコーンが乗せられて持ち帰りしやすかったし、1つを2人で分けて食べることも可能でした。そんなことも忘れてしまい、テイクアウトのパフェに注目するわたし。
わたしが外を出歩いている間、実家のおかんに子守をお願いしていました。そのお礼にテイクアウトのパフェを差し入れよう、と思ったんです。テイクアウトのソフトクリームが目に入っていれば、確実にそっちを買ったであろうに...
こちらが明治パーラーのテイクアウトパフェ。今回はフルーツ(500円)を持ち帰りました。事前にテイクアウトをお願いすると冷凍庫で冷やしてくれるので、15分程度なら問題なく持ち運べると思います。
テイクアウトなので盛り付けはこんなもんですね。この後、おかんが「また太っちゃう〜!」と言いつつも、完食してくれました。
ということで、函館は本通にある「明治パーラー」でパフェを食べてきました。昔のままの外観と店内に懐かしさを覚えました。お店を出るときに、扉を開けてくれたお店のおばあちゃんに、「小さな頃に食べに来ていたので、懐かしくて20年ぶりに食べに来た」とお礼を伝えました。すると「市外に出た人が里帰りなどで戻って来ては、懐かしんで食べに来るのよ」と教えてくれました。「戻ってきて久々に立ち寄ってもらえるととっても嬉しい」とも。わたしもお礼を伝えられてよかったし、明治パーラーを懐かしむ人が他にもいると知れて嬉しかったです。次の帰省時はソフトクリームのテイクアウトを食べようっと!お店のおばあちゃんとまたお話できるといいな。
終わり。
住所:〒041-0851 北海道函館市本通2丁目29-1
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩