函館空港国内線のカードラウンジ「A SPRING」を利用してみた。

2018年2月16日

函館空港国内線のカードラウンジ客席。2017年8月にリニュアルした。

最近、メインで利用するクレジットカードをゴールドカードに変更したので、空港のカードラウンジが無料で使えるようになりました。そこで、地元函館での長期帰省から旅立つ前に、函館空港国内線のカードラウンジに立ち寄ることに。2017年8月のリニューアルオープン直後に訪れた函館空港カードラウンジの様子をレポートします。

函館空港のカードラウンジ「A SPRING」について。

カードラウンジがある場所。

函館空港のカードラウンジ「A SPRING」は、国内線ターミナル2階にあります。1階で搭乗手続きを行なった後、エスカレーターで2階に上がると正面にガラス張りの搭乗者待合室、右手奥には保安検査場が見えます。この時、カードラウンジは左後方側にあるはずです。周辺の賑やかさと違い、ビジネスライクな空気感なので一般の空港利用者は近づき難いかもしれません。

函館空港国内線ターミナル2階にあるラウンジ「A SPRING」の入り口。

函館空港にはラウンジが1つしかない。

函館空港は国内線・国際線を備えた空港です。しかし空港規模としては、決して大きいとは言えません。設備も最低限で、空港のラウンジサービスは国内線・国際線合わせても「A SPRING」だけ。函館空港にはANAやJALなど航空会社が運営するラウンジサービスがないのです。そのため利用者が「A SPRING」に集中してしまい、観光シーズンや時間帯によっては混雑が予想されます。

料金と、無料対象のクレジットカード。

函館空港のカードラウンジ「A SPRING」は、対象のクレジットカードがあれば無料で利用できます。正確には、
①当日の搭乗券またはその控え等
②対象のクレジットカード

この2つを提示する必要があります。クレジットカードを所有していない場合や、見送りの人などを同伴する場合は、1人1030円(税込)を支払うことで、ラウンジの利用が可能です。営業時間は函館空港の出発便・到着便に合わせて、朝8時〜夜19時半までとなっています。

無料利用の対象カード(2017年9月時点)

わたしが利用したのは2017年9月です。この時点の無料利用が対象となるクレジットカードは以下でした(一部対象外のカードもあるそうなので、ラウンジ受付またはカード会社に直接確認してみてください)。

ゴールド会員以上

JCB、UFJ、NICOS、VJA、TS3、DNS、LIFE、MUFG、MUFG、MI、JACCS、UC、楽天、EPOS

ステータスのしばり無し

DC、AMERICAN EXPRESS

このラウンジに入れるカードの種類。カードがなければ現金1030円で入ることができる。

2017年8月にリニューアルオープン!

こちらのカードラウンジ、2017年8月にリニューアルしたそうです。ラウンジに張り紙があって、初めて知りました。

2017年8月にリニューアルしたという張り紙があった。

主なリニューアル点は以下です。座席でコンセントが使えるのは嬉しいですね!

  • 無料ドリンク
  • 自動販売機からディスペンサーに変更。

  • 座席数
  • 禁煙席:29席+ビジネスブース6席から、44席+ビジネスブース9席へと大幅増設。
    喫煙席:10席+ビジネスブース6席から、6席+ビジネスブース3席に縮小。

  • 座席周りの電源コンセント
  • 一部を除き、多くの席に設置。

    カードラウンジ内部のレポート。

    それでは、わたしが利用した時の様子をまとめていきます。利用したのは、観光シーズン閑散期の平日朝8時台で、利用者はそれほど多くありませんでした。

    受付カウンターで函館牛乳バター飴を自由にもらえた。

    まずはラウンジの受付に立ち寄ります。大人2名、こども1人の利用です。ゴールドカード所有者のわたしは無料で利用させてもらい、、対象カードを持っていない同行者のおかん分の1030円を支払って中に入ります。この時、受付のカウンター上に函館牛乳のバター飴が置いていあり、自由に食べて良いようでした。空港を立つ直前まで函館らしさを満喫です。

    ラウンジ入り口には、自由に食べられる函館牛乳バター飴があった。

    ラウンジ内の雰囲気や座席。

    ラウンジ内にはいります。朝早くのためか、スーツ姿の男性がちらほらと。座席は一人掛けのソファー席がメインで、サイドテーブルが付いています。

    函館空港国内線のカードラウンジ座席。2017年8月にリニュアルした。

    こちらの部屋にはテーブルがある席もありました。ラウンジの団体利用は少ないからでしょうか、設置数は少なめ。

    函館空港国内線のラウンジ座席。

    無料で飲めるソフトドリンクと、有料販売のビール。

    席に荷物を置いたら、飲み物をいただきにドリンクコーナーへ向かいます。以前は自動販売機でソフトドリンク類も豊富だったようですが、朝はおいしいコーヒーが飲みたいので、1杯ずつ抽出してくれるコーヒーマシーンの設置が嬉しいです(しかもメーカー別で2台あった)。コーヒーマシーンの横にはスープマシーンがありました。冷たいドリンクはお茶2種類とお水があります。

    函館空港国内線のカードラウンジの無料ドリンクコーナー。

    「A SPRING」には無料のアルコールはありません。そのかわり、ビールの自販機がありました。北海道らしく、サッポロ黒ラベルとサッポロクラシックの350缶が1つ250円で販売されています。日本酒やワイン、洋酒などはありません。

    ビールは有料。サッポロ黒ラベルとサッポロクラシックが販売されていた。

    ちなみに、フード類(スナックや軽食)はありません。

    こちらのカードラウンジ、スナック類、軽食類はありませんでした。航空会社系やプラザプレミアムラウンジは軽食が食べ放題だったりするんですが、一般的なカードラウンジは食べ物がありません。ラウンジ内での食事が禁止というわけではないので、必要に応じて持ち込みましょう。ただビジネスライクな雰囲気ですから、最低限の持ち込みに留めるのがベストかと。

    室内モニターでフライト情報を確認。

    このラウンジには館内アナウンスやフライト情報が流れていなかったように思います。耳を頼りにできないので、フライト情報は目で確認するしかありません。ラウンジ内にはこんなモニターがいくつかあったので、保安検査通過時刻や搭乗口への最終案内をチェックしながら滞在しました。

    ラウンジ内のモニターで出発便の確認をしながら滞在できる。

    マッサージチェア(有料)も使えます。

    ラウンジ内の座席に混ざって、有料のマッサージチェアが設置されていました。利用料金は10分200円です。

    カードラウンジにあったマッサージチェア。

    ラウンジ内で電話するなら、通話ブースへ。

    これだけビジネスライクな雰囲気です。わりとシーンとしている中で電話するのもアレだなぁ、気を使っちゃうなぁという場合は、通話ブースに移動しましょう。扉もついて音漏れに配慮されていますし、それに充電コンセントもあるのでスマホやタブレットなどの充電もできそうです。

    カードラウンジには2つの通話ブースがあった。

    ビジネスコーナーで作業に集中。

    ビジネスコーナーもあって、デスクとイスが仕切られた空間となっています。デスクがあるので、座って作業に集中したい時やPC作業に向いていますね。私も一人だったらここにこもっていたかもしれません。電源もあるし、フリーWi-Fiもあるのでノマドにもってこいかもしれません。ただ、ここではネット回線を確認できていませんので、どのくらいの早さなのかは、今後確認次第追記します。

    カードラウンジのビジネスコーナー。

    メインは禁煙席ですが、喫煙席もあります(但し縮小傾向)。

    函館空港国内線のカードラウンジは、基本的に禁煙です。2017年8月のリニューアルで禁煙席の数が35席から53席に大幅拡充されたようです。しかし、愛煙家向けに喫煙席が用意されています。扉で仕切り、分煙をしているので、タバコ臭いことはありませんでした。この喫煙席、リニューアル前は20席あったのが9席へと縮小されています。これも時代の流れといえるかもしれません。

    函館空港国内線のカードラウンジは完全分煙。

    その他、アメニティなど利用が可能なもの。

    その他、わたしが目にしたアメニティ類で自由に使えるものもいくつか撮影してきました。衣類用のファブリーズは、狭い飛行機に搭乗する前に使えそうです。喫煙室で煙にまみれたらシュッシュするのも良いですね。

    ファブリーズも自由に使える。

    ラウンジ内はおそらく男性向けに涼しめの空調設定なのかもしれません。夏場に立ち寄ったのですが、ブランケットがありました。冷え対策に使えるのが嬉しいですね。またアルコール消毒も何かと使えてありがたい。

    ブランケットやアルコール消毒も。

    室内には年齢・性別問わず読めそうな雑誌類がありました。この他にも新聞が並べられているラックもあって、この日は北海道新聞、函館新聞、朝日新聞、読売新聞、スポニチ、道スポ、ニッカンが置かれていました。

    雑誌や新聞も揃っている

    女性用トイレにはパウダールームを完備

    こちらは女性用トイレの一部。割と最近オープンしたパウダールームです。ラウンジ内にはシャワールームや更衣室はありませんので、トイレがその役割を担うことになりますが(といってもシャワーは無理)、メイクできる場所があるのとないのとでは女性ウケは格段に違うと思います。2017年9月にはまだ工事中でしたが、2018年3月の帰省で確認したところ、お化粧台が3席と奥に着替えスペースがありました。

    女性トイレ内にあるパウダールーム

    ノマドや出張族に朗報!客席の電源コンセントがありました!

    リニューアル後に便利になったのは、ほとんどの座席に電源コンセントが設置されたことです。リニューアル前を知らない人間でも、その利便性の高まりは簡単に想像できます。これ、めちゃくちゃ嬉しい人も多いだろうなぁ。函館空港のカードラウンジ、よくやりました!今時代、これがあるのとないのとでは雲泥の差です。スマホやタブレット、ノートPCのバッテリーがないとビジネス的に一刻を争う方もいるでしょう。便利になったと思うわ〜。欲を言えば、2つのうち1つはUSBポートになってると更によかったかもしれません。求めすぎ?

    多くの客席には電源コンセントがあった。

    こども向けサービス(絵本貸出、おむつ交換台)も。

    さて、この日は0歳児を連れてのラウンジ利用でした。静かで硬い雰囲気を振り払うように「わぁー!」を声を上げるお子サマー。まだ利用者が少ない時間帯とはいえ、さすがに焦りました。静かに過ごすためにも、受付へ走るわたし。目的は、絵本を貸してもらうためです。

    受付では絵本の貸し出しもしてくれる。

    お子サマーの月例には少し早い絵本ばかりでしたが、3冊も貸してもらうことができました。希望が多そうな時は1組1冊になるかもしれませんが、手を替え品を替えして誤魔化し誤魔化し過ごすには3冊くらい借りれると嬉しいものです。ちなみに空港で借りたベビーカートのままラウンジに入ることができました。何かと荷物が多い子連れの旅には、荷物を乗せられるカートが便利です。

    ビジネス利用が多い中、泣きださないよう絵本を読み聞かせる。

    女性トイレにはおむつ交換台もあって、ベビー連れのラウンジ利用にも配慮されていると思いました。ドリンクコーナーにあった2台のコーヒーマシーンのうち1台は、お湯だけ出す機能もついていたし、粉ミルクを作ることもできそうです。ラウンジ内には授乳室はありませんので、トイレで済ませてくるか授乳ケープを使うか、ミルクで対応するかのいずれかになります。ラウンジの外に出てすぐの場所に、空港設備として授乳室があります。可能であればそちらへ移動するのが色々と楽かも。

    女性トイレにはおむつ交換台があった。

    まとめ

    ということで、函館空港国内線ターミナル2階にあるカードラウンジ「A SPRING」を利用してみました。通常の紹介だとビジネスマン寄りになってしまうところを、子連れ目線を書き加えたためか、想定していたよりも長くなっちゃった。2017年8月のリニューアル後しかわからないので以前との比較はできませんが、禁煙席の拡大と、座席まわりの電源コンセント拡充は、時代の流れとともに必要に迫られて設備投資したのかな、なんて思いました。ありがたすぎます。

    ラウンジ内には函館の風景画があった。

    ラウンジ内には、函館山とその麓を描いた絵が飾られていて、地元を眺める嬉しさとこの地を離れる寂しさが交錯した気持ちになりました。また函館に長く滞在したいし、お子サマーに函館や北海道の歴史や環境の良さを伝えたい。帰省の際は必ずこの空港を使うので、カードラウンジにもお世話になるかと思います。子連れでも、うるさくならない程度に利用されてもらえると嬉しいです。
    終わり。

    住所:〒042-0952 北海道函館市高松町511

    (*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩

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