今日の記事は、浦添は屋冨祖の「餃子の店 平塚」です。わたしは「餃子の店 平塚」の記事を書くことを、とても楽しみにしていました。すぐにアップしなかったのは、いつも「餃子の店 平塚」の生餃子か冷凍餃子をテイクアウトしてばかりだったから。店内で食べたら記事を書いてにアップしよう、そう思って写真を撮り溜めしていました。でも、「餃子の店 平塚」のエントリー用に考えていた内容は、構想していた100%の形で残すことはできなくなりました。
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またいつでも食べられると思っていた「餃子の店 平塚」
「餃子の店 平塚」の記事も書いていいのか、書かないほうがいいのか。書き上げても公開設定にしていいのか、非公開状態のまま管理画面に残しておいたほうがいいのか。まだ悩んでいるけれど、とてもおいしかった餃子を思い出しながら、今パソコンに向かっています。
このエントリーは、記事も書き上げるまでの時間も長くなりそうだ。こっからはいつものノリで書き上げます。
浦添・屋富祖「餃子の店 平塚」が激ウマ!
至上最強の餃子、「餃子の店 平塚」と出会ってしまった!
2015年1月中旬、ご主人サマーが抜け駆けして、一人で餃子屋さんへ行きました。イートインで食べた焼き餃子が非常においしかったようで、テイクアウト用の餃子をお土産に帰ってきてくれました。
いつも餃子を焼くのはご主人サマーの役割と決まっているのですが、見ていると、従来の焼き方とは違う焼き方をしている。この焼き方にも非常にこだわるようで、流行りの羽根つきではなく、それぞれが独立した形で焼きあがる方法です。
焼き上がった大振りな餃子をパクッと...
なんだこれ!ウ、ウマイ!!!野菜たっぷりで、軽く食べ進められる。とてもウマい餃子です。これは今までの人生で一番の餃子だ。そう一瞬にして餃子ランキングを入れ替えてしまうほどの、とってもおいしい餃子でした。これが「餃子の店 平塚」との出会い。
テイクアウト用の冷凍餃子を買いにお店へ!
ある日、「餃子の店 平塚」のお店に行くことができました。いつも「冷凍買うだけだから」と連れて行ってもらえなかったり予定が合わなかったりで、この時初めてお店へ行くことができたんです。志の輔らくごを見た帰りなので、確か2015年3月22日だったはず。
お店にはイートインできるテーブルやカウンターがあります。冷凍餃子を買って帰る短い間に何人か買いに来たので、持ち帰りが多い印象でした。
餃子の価格は、焼き餃子10個500円、冷凍餃子が10個460円。生餃子もあるけれど、長期保存に向きません。生餃子を買った時に1度だけ失敗したことがあって、翌日食べようと冷蔵庫から出したら、皮がくっついちゃったんです。それでも焼いて食べたけど、結果的に餃子の原型をとどめない感じになっていました。この経験から、冷凍餃子を買ってストックしておくスタイルが定着しました。
「餃子の店 平塚」の店内では、焼き餃子を食べることができます。餃子とよく合うのはビール!...なんですが、お店は家から遠く、バイクで行くとビールが飲めません。毎回この理由でイートインではなく、テイクアウトを買ってきて家で焼くことが多かったです。
毎日売り切れるという大人気の餃子屋さんなので、行く前に在庫チェックの電話をしようかと、お店の住所や電話番号を撮っておきました。営業時間は、PM4:30~餃子と気力ある限り。
自宅で焼くときは「平塚焼き」がベスト!
平塚さんところの餃子を買って自宅に戻ったら、普通とは少し違った調理法で焼き上げます。平塚さんオススメの焼き方はお店の中にもわかりやすく書かれてるんですが、煮てから焼き上げるこの調理方法を我が家では「平塚焼き」と呼んでいます。
簡単&わかりやすいように写真入りで紹介している「平塚焼き」のハウツー記事も書いてみました。
こっちの写真は平塚さんとこの餃子を煮てお湯を捨てた後の写真。この状態だけ見ると、ぷるっとした皮が水餃子のようですが、ここからパリッと焼くことで、とってもおいしい餃子になるんです。
この平塚焼きの方法を紹介するときも写真入りにしたくて、今度こそ忘れずに撮ろう撮ろうと思っていたけど、そういう展開はできなくなってしまいました。なので「平塚焼き」ハウツー記事は、わたしの手作り餃子です。この焼き方なら初心者でも難しくなく、とてもおいしそうな焦げ目をつけることができますよ。
焼きあがった平塚さんとこの餃子を食べるときは、熱心に写真をアップするようになっていました。
「餃子の店 平塚」の餃子の特徴
平塚さんとこの餃子は二口サイズ。皮は厚め。「平塚焼き」の煮る工程にも耐えられる、しっかりした生地に守られた餡は野菜たっぷりで軽い食べ口。だからでしょうか、餡がたっぷりなのに、何故かいくつでもいけちゃいそうな餃子です。
野菜の量のこだわりについては、CALEND-OKINAWAの記事(いつの間にか記事削除されてしまったようなので、リンクを外しました)にこんなことが書いてありました。
「餃子って、実は肉より野菜の方が多く入ってるんですよ。有名な浜松餃子では、9割がキャベツなんてのもあるぐらい。肉と野菜…比率でいうなら、ウチは3.5:6.5ですね。肉の印象が強いってのは、市販の餃子やチェーン店の餃子からきてると思うんだけど、それでも5:5じゃないかな。肉が多いと、硬くなって食感が悪くなっちゃう。肉はあくまで野菜のまとめ役。だから、餃子は野菜をたっぷり摂れて、肉も小麦粉も脂もバランス良く入ってる、すっごく健康的な食べ物なんです」
「食感は、いっちゃんゆずれないところです。だから、具の中心はキャベツ。白菜でも甘みが出ておいしいんだけど、食感が出ないから。そのキャベツを口の中が楽しくなるように、細かいのから粗いのまで、3種類の大きさに切り分けてます」
こういうところからヒントをもらって、わたしは平塚さんに少しでも近い餃子を作りたい、そう思っています。
まとめと、今後の餃子について
宇都宮で人気だったラーメン店を閉店し、フラリとやってきた沖縄で餃子店を開店、そしてまた遠くへ行ってしまった平塚さん。餃子を食べていただけのわたしには、これから「餃子の平塚」がどうなるのかわかりません。思うことは、ただただ残念ということ。平塚さんにはもう少し長く、いやもっともっとおいしい餃子を作り続けてほしかった。餃子と気力尽きるまで。
平塚さんが旅先で急逝されたと知り、非常に驚き、そしてこの記事を準備するまでの間、生きることについて1週間ほど考えていました。
一食一食を大切に、おいしいものだけを食べたい。チャンスは1度、逃さない。好きなお店にはなるべく通う。ご主人サマーとなるべく喧嘩はしない。お犬サマーをしっかり可愛がる。人生は短い、ちっぽけなことでも楽しもう。
人の生き死には何度か接してきたけれど、こんなふうに考えるなんて初めてかもしれません。平塚さんとは1度しかお会いしてなく、しかも冷凍餃子を買っただけという接点ですが、今回のことは少なからず影響あったと考えています。そうこうしている間に、この記事はアップしなければならない、と思うようになりました。おいしい餃子を作る平塚さんのファンだからこそ、こんなにおいしい餃子の作り手さんがいたこと、わたしがこの餃子が大好きだったということを形に残したい。
平塚さんの年齢にしてはファンキーだけどとても良く似合っているファッションや、一見飄々と見えるけど芯が通ってるであろうお人柄、粉まみれのラジカセから想像できる仕込みの様子、ネット上の過去記事から感じる餃子への熱意...どれをとっても素敵な方でした。だからあの餃子が食べられないのは、とても残念です。平塚さんとこの餃子ほどおいしい餃子なんて作れないけれど、あの餃子を目指して作ってみたい。いまはそんな風に思っています。
終わり。
住所:〒901-2127 沖縄県浦添市屋富祖1丁目4-1
(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩