今週末は、九州周遊の旅へ行ってきました。行き先の1つが長崎だったのですが、そこで紅葉を見てきました。向かったのは「心田庵（しんでんあん）」。長崎の市街地から数キロの、住宅街にあります。レンタカーじゃ通れない坂道の奥にありました。
「心田庵」が何かよく理解していなかったので、「心田庵？紅葉が綺麗な公園的な感じかな～？」の認識だったのですが、入り口の門からして公園じゃないし、赴きと由緒正しい建物です。
入場してからわかったのは「心田庵」は何兆晋（がちょうしん）という人が江戸時代に建てた別荘だそうで、2013年に長崎市の指定史跡になったばかりだそうです。普段は一般公開していないけれど、春と秋に20日間ほど一般公開になるですって。たまたま旅行の日程と紅葉の時期が重なり、秋の一般公開に行くことができました。入館料は大人300円です。
敷地内に入って祭祖に通されたのは、お庭がまるっと見える素敵なお部屋。
朝9時45分頃に伺ったのですが早い時間から人がいっぱいいる人気スポット！…と思いきや、TVの生中継でした。リハーサルで忙しそうだったので、他のお部屋から見学することに。
この心田庵はお客様入り口の左側にある2畳ほどのお部屋は、来客を迎えた際の待合室としてつかわれていたそうな。気になったのは編みこまれた天井。網代天井と言うそうです。天井が低い建物なので気が付いたのですが、これは恐らく初めて見ました。
別のお部屋には茶室が。
最初のお部屋に戻ると美しい逆さ紅葉が見えました。この日は生中継があったので、この時間帯だけ通常営業ではなかったようです。が、テレビ用に吹き上げた鏡面テーブルに移った紅葉は美しいの一言しか言い表せません。
せっかくなのでお抹茶をいただくことにしました。豆大福つきで500円。なんだろう... 緑茶を飲んで育ったためか、抹茶でほっとするというか、そういう感覚がありました。特段抹茶や緑茶が好きでたまらないわけでもないけど、緑茶や抹茶から離れた沖縄生活をしているからなのかもなぁ。
テレビのリハーサルが終わったようなので、お庭を見に行くことにしました。
お庭の片隅には心田庵の守り神と言われている、苔むした河童様も。
心田庵のお庭は立ち入りができないよう仕切りがされているところがあります。これは庭園の命でもある苔を守るためなのですが、苔×落ちた紅葉がなんとも言えない情緒を感じます。
お庭の中に高台に位置した東屋があって、ロケ隊のお荷物が。ここから生中継の電波を発していたようです。東屋に到着したころ生放送が始まり、紅葉をカメラで撮影していたら中継が終わりました。
ロケ隊と入れ違いで団体ツアーのおばちゃんが20人くらいぞろぞろとやってきたので、こちらはお暇することに。
帰りがけ、小声で「ニャン」と鳴く猫とすれ違いました。ニャーンじゃなくてニャン。発する声が短いのが特徴で、こちらの鳴き真似に反応してニャンニャン言ってくれる人懐っこい子でした。
ということで、長崎市の指定史跡「心田庵」で紅葉を見てきました。沖縄にいると四季の移ろいを忘れがちですが、春夏秋冬がはっきりわかるのはやっぱりいいもんだなぁ、と改めて再認識したところです。
心田庵は場所が場所だけに、あまり観光客が押し寄せる場所じゃなさそう。落ち着いてゆっくりできる場所が好きなので、そういう人には向いている紅葉の名所だと思います。今年は2014年12月4日までの一般公開となっているし、見頃も終わりかけなので、来年以降訪れる方は情報をしっかり得てから向かわれるといいと思いました。
終わり。
住所：〒850-0003 長崎県長崎市片淵2丁目18-18
(*・ω・)つ 長崎食べ歩き情報もどうぞー♩
