函館帰省の際に訪れたいと思っていたお店の1つが「五島軒」でした。明治12年創業の老舗レストランで、当時の繁華街である十字街にあります。五島軒といえば函館土産のレトルトカレーを思い出しますが、このカレーが好きで、一時期ハマッてよく食べていました。ですが、お店では一度も食べたことがなく、せっかく函館帰省仲なのだからレストランで食べてみようと訪れました。
お店に到着したのは、平日の12時頃。予約をせずに訪れたところ、受付で満席のため3組20〜30分待ちと言われました。そのまま待つことにしたので、番号札を受け取ります。
五島軒の中には、こんなに立派なウエイティングルームがあります。年代を感じますがソファもテーブルも高級感があり、何よりこれだけの空間を用意していること自体がすごいと思いました。この待合室の他にも、テーブルと椅子が配置されていて、お客さんが待っている状態でもくつろげるような配慮を感じました。
待合室の他、メモリアルホール「蘆火野」を見学しながら時間を潰すことができます。ここには北海道出身の小説家・船山馨の生原稿などが展示され、他にも五島軒創業当時の洋食器や調度品も並べられていました。内部は撮影禁止のようでしたので、展示物は現地でご確認を。
想定より早く呼び出しがありました。五島軒の中にある「雪河亭(せっかてい)」へ向かいます。
雪河亭の内部。平日の12時過ぎですが、ほとんどのテーブルに人がいる、或いはお客さんの入れ替えでセッティング中という状態でした。年齢層が高いな、というのが第一印象です。若い観光客層はおらず、ふた回りほど年上の方たちや、企業の重役っぽい方たちが打ち合わせしながらランチをしているような、そんな客層でした。子連れ親子は我らのみ。ベビーチェアを出してもらうことができて、とても助かりました。
こちらが雪河亭のランチメニュー。五島軒といえばカレーが有名ですから、カレーメニューがいくつか並んでいます。また手軽な価格で食べられる洋食レストランでもあるので、ビーフシチューやポタージュ、グラタン、コロッケなども目につきます。
わたしは明治の洋食&カレーセット(2160円)を注文すると決めていました。これならカレーもビーフシチューもフライ類も食べられるから!
こちらは蟹クリームコロッケ、ミートコロッケ、エビフライ、そしてビーフシチューが盛られたお皿。エビフライは奇を衒わないオールドスタイル。ビーフシチューはお肉が柔らかく、とろとろの脂身がウマかったなぁ。ニンジンのグラッセは甘さとバター感のバランスがよくて、老舗の味を楽しみました。
そして、蟹クリーコロッケの濃厚さ!これはウマかったなぁ。昔ながらのコロッケは割と普通な感じでしたが、蟹クリームコロッケはまた食べたいと思ったほど。
こちらはイギリスカレー(ハーフサイズ)。他に、小ライス、野菜サラダ、本日のポタージュスープがついてきます。
五島軒のカレーは欧風のどっしりとした濃厚カレーです。このイギリスカレーも濃厚な味わいの奥にスパイスが感じられます。柔らかなお肉はビーフで、脂身の旨味がたまらんです。
こちらはカレーの薬味。らっきょう、紅生姜、福神漬け、ピーナッツ、フライドオニオンです。ピーナッツを薬味にするなんて面白い!
定番のらっきょう、福神漬けはもちろんですが、ピーナッツは食感がプラスされるので、これはこれでアリだと思いました。
食後にはコーヒーと小菓子が提供されます。この日の小菓子は一口サイズにカットされたブラウニーでした。
ということで、函館の老舗レストラン「五島軒」の雪河亭(せっかてい)でランチを食べてきました。長く訪れてみたいと思っていたレストランでしたから、まずはその場に行けたことが嬉しく、そして老舗の味を堪能できて嬉しいです。平成元年に天皇皇后両陛下がこの五島軒の鴨カレーを食べられたそうです。次回訪れた際はそのメモリアルリッチ鴨カレーコースを食べてみたいな。また予約ディナーもあるので、函館で特別な夜を過ごす時にはこちらも試してみたい!一度は訪れてみたかった函館が誇る老舗レストランで食事できて、いい思い出になりました。
終わり。
住所:〒040-0053 北海道函館市末広町4-5
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩